ストア改善[2]経費&負担軽減!2:8の2以外は今やめよう!

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効率化・無駄排除・収益改善

何故こんなにやることが多いのにこの程度しかお金にならないの?

あらゆるビジネスに携わっている人が必ず一度は感じる疑問だと思います!

もちろん僕も思うことが多いです笑。

 

本ブログでは、ざっくりと「パレートの法則」に言及した上で、飲食店ビジネスを効率的かつ効果的に運営するための方法について説明します!

どんなビジネスにも活用できるパレートの法則をこの機会にインプットし、やらなくて良いことを一切やめ、お店の収益性を向上させましょう!

 

Contents

1.パレートの法則

1-1.そもそもパレートの法則って何?

イタリアの経済学者パレートが提唱した「パレートの法則」とは、簡単に言うと「全体の結果の大部分はその中のごく一部の要素が生み出している」という法則です。

80:20の法則・2:8の法則などと表現されることもあります。

参考書籍↓↓

人生を変える80対20の法則

効率化・パレートの法則・80対20の法則・収益改善

 

1-2.パレートの法則の使い方

かなり多くの分野で当てはまると言われており、事例は枚挙にいとまがありません。

  • 成果の80%を占めているのは20%の時間
  • 売上の80%を占めているのは20%の商品
  • 犯罪の80%を占めているのは20%の犯罪者
  • 離婚件数の80%を占めているのは20%の人たち etc…

このパレートの法則に沿って考えると、実は私たちのやっていることのほとんどは成果に繋がらないと言える訳です。

最初に書いた「こんなにやること多いのにこの程度のお金(売上・利益・給料・報酬)にしかならないの?」という疑問の答えは、やらなくてよいことをやめて、やるべきことだけやりましょう、ということな訳です。

 

1-3.単純な話、それって幾らになるの?

では、やるべきこととやらなくてよいことを見極めるためにはどうすればよいのでしょうか。

そのためには、「それをやると幾らになるのか」を考える、つまり、ROI=投資対効果を考えることが大切です。

※ROIとは、Return On Investment(投資対効果)の略です。

例えばアルバイトスタッフさんに1時間やって頂く作業があったとして、投資額はざっくり1,000円だとした場合、その作業が生み出す効果が金額に換算すると幾らになるのか。

  • 10,000円だったらROIは10倍
  • 5,000円だったらROIは5倍
  • 2,000円だったらROIは2倍
  • 500円だったらROIは0.5倍

流石に0.5倍だったら投資以下の効果なのでやらない方が良いと分かると思います。

しかし、2倍はやるべきなのか?5倍はやるべきなのか?というように、要不要の判断基準がはっきりしないのです。

つまり、「やるべきこと」「やめるべきこと」を見極めるためには

  • ROIを考える
  • 要不要の判断基準を明確にする

最低でもこの2つがはっきりしていないといけない訳です。

 

1-4.飲食店も効果に繋がらないムダを増やしがち

さて少しずつ本題に入っていきますが、飲食店ビジネスはそもそもやることが多いです。

それに加え昨今では以下のような物が増えたことで更に複雑化しています。

  • 販促媒体の種類の増加
  • 予約管理やPOSなどのITツールの増加
  • キャッシュレス化に伴う決済方法の増加 etc…

いずれも大切なことばかりではあるのですが、多くの飲食店がトレンドに流されて導入しており、本当に必要なのかを検証できていません

例えば、キャッシュレス決済の方法が様々な仮想通貨含めて100種類もある!これで仮想通貨を使っている方が来店する!と思っても、それだけの決済方法があることを人に伝える手段が不明確な場合、結局誰にも伝わりません。

そうすると、それだけの決済方法を準備するために費やした工数・時間(=投資)に対する、ご来店されるお客様が生み出す売上(=効果)が小さく、ROIはサッパリ、なんてことになります。

伝える方法論が明確なら集客に繋がる可能性はあるので良いのですが、そこまで考えずに安易に色々なものに着手してしまうと損する訳です。

あらゆる投資はそれによって生み出される効果が見込めない限りすべきでは無く、じゃないと、投資ではなく浪費になってしまいます。

 

では、効果が生まれる確実性が高い投資先は何かと言いますと、多くのお客様からご要望があることです。

もし多くのお客様からご要望があるものであれば、それをやっていないことで発生している売上獲得のチャンスロスも確実にあり、そこに投資することで今まで取りこぼしていた売上を得ることができます

クレジットカード決済の導入などはその良い例で、カードが使えないからあのお店に行けない、という経験は僕にもあります。

 

また、こういった「取りこぼしを無くすことを目的とした投資」以外なら、自分やメンバーやお客様に直接投資した方が飲食店においては利回りが良いと思います。

ちなみに僕は、物凄く沢山導入して物凄く沢山失敗しました笑。

あれこれ色々やっていたことをキッパリやめる決断をして、もっとお客様のご満足に力を注いでいれば・・・!と、今になって思います。

 

2.飲食店ビジネスのムダの判別方法

さて、上述したように「やるべきこと」「やめるべきこと」を見極めるためには以下の2つが大切です。

  • ROIを考える
  • 要不要の判断基準を明確にする

特に要不要の判断基準を明確にするのが難しいのですが、ここで使用するのがPL Simです。

もしPL Simについてまだご存知無い方は以下をご覧下さい。

詳細はコチラ↓↓

ストア収益改善[1]ゴール思考で店舗運営!仮想損益計算のメリット

 

何かを導入する前にPL Simを作成しROIを事前に検証すれば、導入前後の結果が一目瞭然なので要不要の判断ができます。

この場合は得られるメリット(=効果)を大きく見積もらず、堅実で確実な数字にしましょう。

また、その導入に伴う人件費も考えておきましょう。

スポットの投資ならまだ良いのですが、ランニングで工数が掛かる物はこの先ずーーーっとその費用が発生するので本当に注意して下さい!

また、導入済みのものの継続の要否を判断する際にもPL Simを作成すれば、数値的根拠を元に判断ができます。

 

ちなみに僕の経験上、何かを始める場合も何かをやめる場合もその項目のことだけ考えた際には間違った判断に繋がることが多いです。

色々な要素が絡み合って構成される「損益計算書」という「全体」においてどうなのかで判断することを強くおすすめします。

 

さて、ここまでの内容を踏まえて以下に僕が陥った事例を説明致します!

何かの参考になればと思います!

 

2-1.その販促費、本当に必要?

実際にPL Simを操作している動画をご覧頂いた方がイメージしやすいと思いますのでご覧下さい。

こちらは販促をやめて売上が100万円減ったにも関わらず利益は増え、おまけに販促に費やしていた工数も無くなるという事例です。

詳細はコチラ↓↓

もし販促のページ修正をアウトソーシングしているお店でしたらその費用も浮きますので、是非検討して頂きたいです!

 

2-2.そのツールやシステム、本当に必要?

IT化が遅れていると言われる飲食店ビジネスですが、だからといって本当に必要なツールやシステムなのかは絶対に見極めるべきです。

こちらの動画ではツールやシステムに支払うランニングコストの要否に加え、ランニングコストを減らすことの重要性を説明しております。

詳細はコチラ↓↓

動画でもご説明した通り、10万円の売上アップは10万円の利益アップにはなりません。

しかし、10万円の経費コントロールはそのまま10万円の利益アップに繋がります

もし売上をアップさせて10万円の利益を創ろうと思うと、本当にざっくり計算ですが、利益率10%の店舗なら100万円の売上をつくらないといけない訳です。

ですので、ムダな経費はギリギリまで無くすことをおすすめします!

 

ちなみに水道光熱費についてですが、お客様や従業員さんが快適に過ごすために必要な部分まで削るのは絶対にNGですのでご注意下さい!

ちなみにもしツールやシステムを使うのであれば、その部分の効率化によって生み出された余剰時間を適切に売上アップのために活用しましょう!

ほとんどのお店はそこで浮いた時間を何に充てるのかを決めていないので、働く人がラクになっているものの、お金を生み出す源泉になっておりません。

 

2-3.その人件費、本当に必要?

2-4.その原価、本当に必要?

この2つに関しては飲食店ビジネスの根幹に関わる部分ですので別途ご説明させて頂きます!

ここを徹底的にコントロールすることは飲食店の収益性を大きく変えますので是非ご覧下さい!

 

如何でしたか?

意外と盲点になっていることが多くありませんでしたか?

やらなくて良いこと=やっても利益に繋がらないこと、です。

そういう仕事は一切合切捨ててしまって、より収益性が高まるアクションを起こすことが大事であると思います。

ムダを無くし仕事をラクにしながらお店の収益性を上げましょう!

 

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【まだ間に合う!】飲食店は「すぐ」ビジネスモデルを見直そう!

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